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留学だより

バーナム研究所 癌センター 永野 義人

 2006年12月よりアメリカ・サンディエゴにありますBurnham Institute for Medical Researchに留学をさせていただいております。私が大学院時代に扱っていたユビキチンリガーゼSiah-1の研究をされていた松澤秀一先生が、アポトーシス研究の第一人者でBurnhamのCEOでもあるJohn. C. Reed先生のラボから独立されることになり、その研究室立ち上げ時のポスドクとして採用されました。Burnham Instituteは国立癌研究所(NCI)の公認研究所のひとつで、獲得したNIH研究費は全米の私立研究機関の中で5位にランクしており、論文のインパクトファクターでは常にトップ20位以内を維持しています。研究所はさらにCancer Research Center、Del E. Webb Center for Neuroscience & Aging Research、Infectious & Inflammatory Disease Centerの3つの大きなセンターにより成り立っており、私の所属する松澤秀一研究室はCancer Research Centerに属しています。
  現在、行っている研究は主に細胞周期に関わるCDKインヒビターのp21やp27の機能解析で、Siahノックアウトマウスから採取したMEF細胞を用いて生化学的解析を行っています。現在、3人のポスドクがおりますが、一人ひとつのベンチが与えられるのでスペースは申し分なく、マウスの管理やDNAシークエンス、電顕などそれぞれ専門のfacilityがあるので研究がスムーズに行えるように工夫されています。また、使用頻度の多い物品(培地、トランスフェクト用試薬、抗体など)はストックルームに行けば、すぐに手に入れることもでき、日本のように試薬が来るまで実験ができないということもありません。2週ごとにラボミーティング、他のラボとのジョイントミーティングを行っており、個々の研究の進捗状況を発表し、貴重なフィードバックを得ることができます。また、数々の著名な研究者のセミナーを聞く機会も多く大変勉強になります。ただ、我々の研究室はスタートしたばかりで、とりあえずのスタートアップ資金は研究所から出ているのですが、この2年間でグラントを取らなければ研究室は解散という憂き目にあう現実があります。それでも、大きな研究室にはできない「small science」で頑張っていこうとみんなで話し合っています。
  ここサンディエゴ、特に研究所のあるラ・ホヤ周辺はUCSD始め、Scripps, Salkなどの大きな研究施設や製薬会社が立ち並んでいます。またメキシコ国境に近いこともあって多くの日系企業もあり、ここでは本当に多くの日本人と出会います。日系スーパーも3軒あり、ほぼ日本と変わらない食生活が可能です(最近、ダイソーまでオープンしました)。我々の住んでいる地域は治安もよく、きれいな公園もあり、非常に恵まれた環境と言えます。Burnhamの前には2008年に全米オープンゴルフが開催されるTorrey Pines Golf courseがあり、今からゴルフファンは楽しみにしています。
  アメリカと日本との文化の違いや考え方の違いに驚かされることが度々ありますが、ここに来て初めて日本のよさに気づくこともしばしばです。こと研究においては環境さえ整えば、日本人の緻密さと器用さでアメリカに負けることはないような気がします。ただ、研究者のポジションの豊富さや、研究所の資金の豊富さなどはアメリカの足元にも及びません。もちろん、全世界から研究者が集まるアメリカでの研究競争の厳しさ(研究費獲得など)は日本以上だと思いますが、日本がサイエンスを引っ張っていくような時代が来てもおかしくはないと思います。
  最後なりましたが、このような貴重な機会を与えていただいた松本昌泰教授ならびに留学直前まで勤務しておりました東広島医療センターの野田公一先生には快く留学に送り出していただき、大変感謝しております。この留学を研究においてはもちろんのこと自分の人生においても貴重な時間と考え、実り多いものにしたいと考えております。

平成19年11月

ベイクレスト老年精神科病院神経センター 本淨 貴絵

 

カナダ、トロントに来て3年が経過しました。漸くこちらの生活風習等々に馴染んで来たところです。この度留学日記をと言われ、特に記録も残さず3年過ぎたことにあらためて気付き、振り返るいい機会となりました。
  私の来トロントは夫の留学に付いて来て、幸運にも同地Baycrest という老年精神科病院に留学先を見つけた事から始まりました。本病院はユダヤ人が造ったユダヤ人の為のNursing Homeが前身の為、集って来る患者さんのみならず、働く医師、研究者達にもユダヤ人が多いという特徴があり、様々なこれまでに知らなかった戒律等々を教えられました。食事は特に重要で、日本風のお弁当を公の場で食べる等は許されない、といった決まりです。(もちろんそれぞれの研究室で何をどうやって食べてもいいのですが)戒律の話だけでこの日記が終わってしまう程様々な戒律がありますので、それはこの辺で。
  研究部門は病院部門とが存在し、心理学者を中心に老年精神科医、Behavior Neurology のエキスパートが神経心理検査、functionalMRIを中心にそれぞれの研究を行っています。私の上司Dr. Nicolaas Paul Verhoeffは精神科医で、Positron emission tomography (PET) のreceptor imaging を専門にしている方です。以前はDopamine receptor imaging を特に中心的にされ、現在はAmyloid PET imaging の仕事が彼の研究の中心となり、当初私もこの研究に関わらせて頂く事になっていました。本研究で用いられているトレーサーは[11C]SB-13 (stilbene) と呼ばれ、現在Humanにin vivoで応用され、Alzheimer病の病理と一致することが確認された3つのトレーサーの一つです。既にコマーシャライズされているPittsburgh Compound B (PIB) との比較で同様の結果を得られたトレーサーなのですが、残念ながら私の在任中の2年半の内2年は次のstudyの為の倫理委員会を通らないまま過ぎ、残念ながら今もこの結果を見るに至っていません。その間、AmyloidやAlzheimer病の勉強を勧められ、それをまとめ、院内外関連施設で発表してきました。一つは昨年International College of Geriatric Psychiatry (ICGP) にて発表させて頂いたAlzheimer病?脳血管障害?beta-amyloidの関連をまとめたもの、もう一つはAlzheimer病と感染症の関係を調べました。この勉強を中心に、病院で行われている幾つかのroundに参加し拝聴する、という日々です。とはいうものの英語の壁はやはり予想通り非常に高く、特にNeurologyでない分野は非常に辛く、これには現在も苦しんでいるところです。この間僅かながらもう一人の上司であるDr. Tiffany Chow仕事であるFrontotemporal DegenerationのPET studyを手伝わせて貰う事ができ、現在に至ります。本病院はこの度10月末で契約終了となり、可能であれば引き続きPET studyに参加させて頂く予定です。今後は前出2人の上司の仕事関連の施設、Sunnybrook Health Science Centreにて、画像に関わる仕事をしていく予定です。
  さてその間こちらで女の子を一人授かりました。妊婦中、出産後ともにいろいろと慣習の違い等に驚きましたが、何より病院に患者として通院、入院し、医療のあり方の違いに驚かずにはいられませんでした。今日本は医療といえば問題ばかり、という風潮があるようですが、患者側から見ると世界でも有数のいい環境にある国と言えるのでは、と感じざるを得ませんでした。私の一番驚いた経験はこれまで外来で検査していた病院に行ったにも関わらず、主治医、アシスタントともvacationなのでデータが見れず、感染症の結果が全く不明のため、陣痛中の私にそれぞれの感染症の結果を尋ねて来たことでした。医療従事者でなければそこまで鮮明に覚えていない内容だろう、と思われ、一体何の為これまで出産病院を決めていたのか分からない状態でした。更に驚いたのは退院後1週間前後に子供の出生届けの為の書類にサインを貰いに夫が病院を尋ねると、emergency room にも分娩室にも全く私の存在した跡がなかったことでした(記録が残っていないとい信じ難い事実です)。病棟の記録に名前があったことで出産したことが確認されたのですが。Mount Sinai Hospital という多くの研究が行われている病院でのことで、研究発表されているデータは正確か?と感じたものです。子供の通院でも実感したのは、日本は親切で丁寧だということです。乳児の下痢嘔吐が丸1日続くと病院に行き、流石に点滴が必要ではと思いきや、通常のクリニックで点滴セットないのか?体重減少が見られないから大丈夫、とひたすら飲料タイプの電解質補正液を勧められはらはらしたものです。
  その娘は現在1歳半過ぎました。病院附属のDaycare(日本のデイケアの概念が強くて私には違和感があるのですが)にあずけ、毎日出勤中です。こちらのmaternity leave の後同身分でパートタイム、そしてフルタイムに復帰しました。
  この留学で画像に関わる新たな事を得て帰国することが出来ることが何よりだ、と思っています。夫の在トロントももう少し続きますので、もう少し精進して帰国したいと思います。
  医局、そして医局の皆様、関連病院方々の益々のご活躍を祈念しております。
  今後ともご指導の程、宜しくお願い申し上げます。

平成19年11月

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