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教授より

ごあいさつ

 

広島大学脳神経内科学の第4代教授として着任し、4年が経過いたしました。鬼頭昭三先生・中村重信先生・松本昌泰先生と引き継がれた伝統ある教室を発展させるべく努めております。

 

昨年はCovid-19の影響でいろいろな活動が制限され、Face to Faceの情報交換が極端に少なくなりました。それに対応するため、インターネットによる会議の利用が半強制的に進みました。我々の教室もFacebookで情報発信に努めています。ワクチンが効果を発揮し、一刻も早く感染が収束することを願っています。

 

脳神経内科は脳・脊髄・末梢神経や筋肉が侵され、全身に症状がおよぶ疾患を内科的見地から総合的に診療します。パーキンソン病や脊髄小脳変性症・筋萎縮性側索硬化症といった神経変性疾患、多発性硬化症・重症筋無力症・ギランバレー症候群などの神経免疫疾患、さらに脳卒中、認知症、頭痛といった頻度の多い疾患を含みます。このように脳神経内科領域の疾患は多岐にわたるため、私たちは患者さんを頭の天辺から爪先までしっかり診療することを基本にしています。また救急医療においても脳神経内科の関係する病態は多く、それらに対応するためチーム医療を大切にしています。わが国は超高齢社会に突入し私たちが担当する疾患への治療ニーズや重要性が増加しています。これに対応するべく脳神経内科領域の診断技術の向上・遺伝医学の進歩とともに、新しい治療法が次々に実現されており、今後ますます脳神経内科診療は発展していくと見込まれています。

 

医療政策の関連では脳卒中・循環器病対策基本法が施行され、今後都道府県レベルで対応が検討される予定です。循環器内科・脳神経外科と協力して診療レベルの向上に努めていきます。また難病医療については広島県・広島市・広島県医師会と協力しネットワーク構築を行い、難病対策センターの活動を継続していきます。

 

広島大学脳神経内科学教室は、地域の医療に貢献するとともに、広島大学から世界に雄飛する人材を育成してきました。大学の使命は臨床・教育・研究をバランスよく行うことです。このバランスがとれるように目配りしながら、「神経疾患の克服」を目標とします。私自身も原爆放射線医科学研究所の川上秀史先生の指導のもと研究に携わることで新たな発見をすることができました。今後も連携・意思疎通をキーワードに、明るくオープンで活気ある教室運営に努め、広島県のみならず日本における脳神経内科の発展に尽力していきます。出身大学に全く関係なく、神経疾患の克服への情熱をもった方の参加をお待ちしています。

 

2021年2月1日

 

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